腎臓内科

当院の腎臓内科について

私はリウマチとともに透析専門医でもあります。腎臓内科としての経験もしてきましたが、さらにもう一人腎臓専門医の医師が毎週金曜日に専門外来を行います。

当院の腎臓内科には大きく2つの役割を考えています。

1つ目は糖尿病や高血圧、動脈硬化、Ig A腎症などが原因による慢性腎臓病（C K D）の治療を行うことです。慢性腎臓病は進行すると透析など腎代替療法が必要になります。そうならないために食事や運動とともに適切な薬物治療を行う必要があります。例えば、血圧の治療も慢性腎臓病がある場合には、腎障害が進行しにくい基準があります。2021年には慢性腎臓病治療薬が世界で初めて承認されました。慢性腎臓病の治療は、これらの薬剤を総合的に組み合わせることで悪化を防ぐことができるようになってきています。これが１つ目の役割です。

2つ目はリウマチ・膠原病との関わりです。リウマチ・膠原病では腎障害の合併する割合が高いことが知られています。特に、S L Eやシェーグレン症候群、血管炎などは主な臓器障害の一つが腎障害です。さらに、リウマチ・膠原病に使用する薬剤は腎臓に負担をかけることもあります。腎臓機能によっては使用できない薬剤もあります。よって、適切な間隔で十分な評価を行いながら治療していくことが重要です。